江戸川病院スポーツ整形外科|東京都江戸川区・葛飾区・千葉県市川市|膝・肘・肩の痛みなどご相談ください。|スポーツ整形外科ブログ

概要

 スポーツ選手の股関節痛の原因の一つとして近年注目されている病態である。

 原因は、主に股関節形態異常により、骨頭頚部移行部と臼蓋縁との間にインピンジメント(衝突・挟み込み)が起こる現象である。それにより関節唇損傷や関節軟骨が生じ、最終的には二次性の変形性関節症が起こるとされている。関節唇とは、骨頭を外側から包み込み関節を安定化させる効果と衝撃吸収の役割を果たす構成体で、この損傷で長く症状の続くスポーツ選手は股関節鏡手術の適応となる。

 診断は、疼痛誘発テストであるインピンジメントテスト、局所麻酔剤で疼痛の変化をみるキシロカインブロックテストがある。

 画像は、レントゲンにおいては形態異常のないものもあるが、形態変化のあるものは骨頭側のCam typeと臼蓋側のPincer type、両者のmixed typeに大別される。またCTでの骨形態評価とMRIでの詳細な関節唇評価は有用とされる。

治療

 正確な診断とともに3ヶ月の理学療法を試みることが推奨され、体幹筋や股関節周囲筋のコンデショニングが症状を改善させる。股関節外科医の中には手術に慎重な意見もあるため、手術を含めた今後長期の臨床評価が必要と考えられる。