江戸川病院スポーツ整形外科|東京都江戸川区・葛飾区・千葉県市川市|膝・肘・肩の痛みなどご相談ください。|スポーツ整形外科ブログ

概要

 貧血とは「血液中のヘモグロビン濃度が低下した状態」を指します。肺から身体に取り込まれた酸素は赤血球の中のヘモグロビンと結合して身体の隅々の細胞に運ばれます。このヘモグロビンの濃度が低下すると酸素運搬能力が低下するため、パフォーマンス、特に持久力に直接悪影響を及ぼします。ですから、スポーツ選手は貧血になってはいけないのですが、後述の理由でヘモグロビンの原料となる鉄が不足しやすいため、貧血(鉄欠乏性貧血)を起こしやすく、よく知っておく必要があります。
 

原因

 大量の汗をかくことによって鉄が失われやすくなることが主な原因です。毎日2リットル発汗をすると、それだけで通常生活の2倍の鉄が失われることになります。発汗以外にもランニングによって足の裏で血液が持続的に破壊されたり、消化管、すなわち胃や腸で微小な出血が起きたりして貧血になりやすいとも考えられています。「スポーツ貧血」といわれるゆえんです。
 

症状・検査

 疲れやすい、脈拍が早くなるなどの症状が出ます。貧血は血液検査で容易にチェックすることができるためトップアスリートや激しいトレーニングを行う場合は、症状が出る前に、定期的に血液検査をうけることがすすめられます。
 

予防・治療

 鉄欠乏性貧血の予防としては、鉄分の多い食事(レバー・赤みの肉・魚)を心がけることが重要です。特に食事摂取量を制限しがちな競技では注意が必要です。鉄欠乏性貧血と診断された場合には、治療として鉄剤を投与します。ここで、飲み薬の鉄剤はたくさん飲んでも必要以上の鉄は便から身体の外へ排泄されますが、注射の鉄剤は余分な鉄が体の外に排泄されないために、どんどん体に蓄積してしまい有害ですので注意してください。貧血予防のために注射の鉄剤を使うことは絶対に避けなければなりません。