江戸川病院スポーツ整形外科(東京都江戸川区)|かつしか江戸川病院スポーツ整形外科(東京都葛飾区)|メディカルプラザ市川駅スポーツ整形外科(千葉県市川市)

概要

イップスとはスポーツの動作において、自分でのコントロールが困難となり支障をきたす状態の通称です。身体的な原因がないのに思い通りのプレーが出来なくなる運動障害という意味で「心因性運動機能失調・動作失調」とも言われています。イップスはスポーツ選手だけでなく、正確な動作の実行を求められるようなピアニストなどの音楽家や、コンピューターのキーオペレーターなど一部の職業にも生じやすいと考えられています。

原因

イップスの原因についてはまだはっきりとしていません。以前は心理的な原因だけによるものと考えられていました。しかし最近ではイップスの中には身体的な要素もわずかながらあるのではないかという考え方が主流です。両方の要素があるのではないかと言われています。

診断・症状

競技別の具体例を挙げると、ゴルフではパット以外でもドライバーやアイアン、アプローチによるショットイップス、他競技では野球やテニス、アーチェリー、射撃などでは通常のように投げられない、打てない、といった意味合いで用いられます。
このように様々な競技場面で認められます。
もちろん、症状に関連する動作部位の筋肉や骨などに整形外科的な点で異常ないことが前提となります。

治療

現在、症状が出現する競技の種類・場面の多様な広がりもあり、イップスに対する改善策や治療法は確立されていません。しかし、心理的な要因、動作そのものの直接的な改善、それぞれ単独で働きかけても効果が乏しいと言われています。すなわち心理的な要因へのアプローチ、動作そのものへのアプローチを両方同時並行で治療していくことが重要です。
具体的な治療法としては以下のようなものがあります。

①心理的要因へのアプローチ
認知行動療法、カウンセリング、精神分析など
イップス症状の背後にある心理的葛藤に対する洞察をもたらす目的で行われます。自分の行動を客観視し、事実として認識し捉え方を再構成する補助をします。

②身体動作へのアプローチ
自律訓練法、系統的脱感作法など
心身の弛緩を行い過度な不安や緊張をコントロールする、筋緊張の弛緩によって身体イメージの再構成を促し動作そのもののコントロールを促す方法です。

③その他のアプローチ
道具の変更、技術の変更、薬物療法など
うまく行えない動作を補うための動作や技術の変更には指導者・精神科医・心理カウンセラーなどが同時に治療にあたることが重要と言われています。